2009年10月30日
日本製薬株式会社および株式会社ネーテックとキトサン誘導体に関するオプション契約を締結
日本製薬株式会社および株式会社ネーテックと キトサン誘導体に関するオプション契約を締結
当社はこのほど(9月1日)、武田薬品工業グループの日本製薬株式会社と株式会社ネーテックとの間で、キトサン誘導体を利用した消化管粘膜の治療用材料開発についてオプション契約を締結しました。当社は、カニやエビなど甲殻類から精製されるキチン・キトサン関連物質を、機能性食品素材として製造販売しています。これをきっかけに、今後は食品以外の分野にも積極的に展開を進める予定です。
キトサン誘導体は、当社が(株)ネーテックと共同開発したもので、粘性の高いゲル状物質として用途開発を行ってきました。製品化の際、当社はこのキトサン誘導体を生産し、日本製薬㈱に供給する予定です。
本契約により日本製薬(株)は、このキトサン誘導体の消化管粘膜の治療用材料としての、日本国内の独占的な開発・販売権を優先的に取得することとなります。日本製薬㈱は今後、製剤化の検討を進め、具体化した段階で3社による正式なライセンス契約の締結を予定しています。ライセンス契約締結後、日本製薬㈱は臨床試験を実施し、早期の発売を目指します。
参考資料
日本製薬株式会社
本社:東京都千代田区社長:三浦 勉
事業内容:血漿分画製剤を中心に栄養輸液製剤、殺菌消毒剤などの製造販売。
ホームページ:http://www.nihon-pharm.co.jp/
株式会社ネーテック
本社:神奈川県川崎市社長:由良洋文
事業内容:キトサン誘導体を用いた止血材、組織シーラント、創傷被覆材の開発、非侵襲的出生前診断システムの開発を行うバイオベンチャー企業。
ホームページ:http://www.netech.jp/
用語解説
オプション契約: | ライセンス契約締結の前段として、ライセンサー(実施許諾者)がライセンシー(実施権者)候補に対して、一定期間、ライセンス契約締結の可否について選択する権利(オプション権)を与える契約。 |
ライセンス契約: | ライセンサーがライセンシーに対して、実施権(ライセンス)を与える契約 |