水産原料の副産物を有効活用した調味料「フィッシュエキスA」を発売
マグロ・カツオの旨味成分を独自技術で分解・精製した調味料
当社は、このたびマグロ・カツオ由来の調味料「フィッシュエキスA」の販売を開始しました。
当社はこれまで60年以上にわたって、水産物を中心とした天然素材の有効活用に取り組み、調味料事業および機能食品事業を行ってまいりました。なかでも、缶詰や鰹節の製造の際に副産物として生じるマグロやカツオの煮汁の有効活用は長年取り組んできたテーマであり、現在では当社の調味料および機能食品の基幹原料となっています。しかし、原料の煮汁の中には、独特の味や物性の関係で使用用途が見つからないものもありました。
近年では、フードロスが社会問題として取り上げられており、当社でもそれらの原料の活用度合いをいかに上げていくかが課題となっていましたが、今回販売を開始した「フィッシュエキスA」は、まさにその課題の解決に向けて取り組むことで出来上がった製品です。
マグロやカツオの煮汁には様々なアミノ酸や、アミノ酸がつながったペプチドが含まれており、そのバランスによって味や物性の違いが出てきます。今回、当社独自の分解、精製技術を駆使し、煮汁そのものに含まれる旨みやえぐみの成分割合をコントロールすることで、活用の幅を拡げることに成功し、新たに「フィッシュエキスA」の製品化に繋がりました。
「フィッシュエキスA」は、マグロやカツオの煮汁が本来持つ、風味に厚みを持たせる働きはそのままに、旨みは残しつつ独特のえぐみは低減されており、様々な調味料に配合しやすい製品となっています。とくに焼き肉のたれやトマトソース、めんつゆなどに配合した場合、素材感やスパイス感のアップが期待できます。当社は、今後、たれ・ソースやめんつゆなどのレシピ提案を行いながら、本製品で年間売上高1億円を目指します。
「フィッシュエキスA」は、原料の有効活用にこだわった環境対応型の調味料製品です。当社は、今後も水産原料を中心とした天然素材を有効に活用しながら、おいしさと健康を通してみなさまの豊かな生活に貢献してまいります。