お客様の声を活かして |
営業という仕事YSKの製品は多岐にわたりますが、大きく分類すると“加工食品向けの調味料”と“健康食品向けの機能性食品素材”とに分けられます。私は主に“加工食品向けの調味料”の販売を担当しており、店頭に並んでいる麺つゆやお菓子、即席麺等の加工食品メーカーに対し、自社の液体調味料や粉末調味料を売り込む事が主な業務です。 基本的には担当する顧客の製品開発担当者や購買担当者と面談し、それぞれが抱える製品への課題を丁寧にヒアリングします。その課題を解決できるよう、研究開発部など他部署とも相談のうえ、最適な自社製品を提案します。一度の提案で採用が決まることはほとんどなく、提案製品を使用した試食品や各種分析機器を用いて香りや味を視覚化したデータ、地域ごとの味の嗜好性をまとめた資料等を交えながら、何度も面談を重ねます。こうしたプロセスを通じて、YSK製品を使用するメリットを顧客にご理解頂き、採用いただくことが営業の使命です。 また、営業担当は一個人としてではなく、YSKの代表として顧客から認識されます。そのため、日々の営業活動におけるひとつひとつの対応が会社の信用に関わることを常に意識し、顧客との信頼関係を築くことも大事な使命です。 |
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YSKとの出会いもともと理系の大学院で食用油の研究をしていたこともあり、漠然と食に関わる仕事に携わりたいと考えていました。そんなときYSKの魚油の研究論文を目にしたことが、この会社を知るきっかけとなりました。 YSKについて調べてみると、BtoBの調味料メーカーでありながら、天然食品素材の研究活動にも力を入れており、「研究」を通じた商品開発でおいしさと健康を消費者に届けることができる点に大きな魅力を感じました。 入社後は研究開発部に4年弱配属し、自社ブランドおよび顧客ブランドの調味料開発を担当し、機器分析による自社製品の特長をデータ化する仕事にも携わりました。その後営業部に異動となりましたが、研究開発部の時の製品開発の経験が、顧客の求める製品への提案に活きています。 |
顧客の声と社内の想いをひとつにする営業の重要な役割のひとつに、YSKの代表として顧客や社内の窓口になることがあります。顧客からの要望を社内に伝える一方で、製品の開発コンセプトや仕様変更など、社内からの情報を正確に顧客に伝える必要があります。そのため、社内の各部署へのヒアリングや、社外向け書類の作成依頼など、当事者間の調整が欠かせません。苦労もありますが、顧客対応を円滑に進めるために、社内コミュニケーションを確実に行うことを心がけています。 さまざまな調整や困難を乗り越え、提案した製品が世の中に出る瞬間こそが、営業として最大のやりがいを感じる時です。例えば、YSKの鰹節調味料がある顧客の商品の原料として使用されると、商品の原材料表示に「鰹節エキス」と表示されます。その文字を見つけると、「この商品には自分の会社の調味料が使われているんだ」と、つい周りに自慢したくなります。 |
研究開発の知見を活かした提案型営業をYSKが取り扱う天然素材調味料のほとんどは、単体では味が完成しません。顧客が醤油や砂糖など他の原料と組み合わせることで、めんつゆなどの消費者に届く最終製品となります。 そのため、顧客にYSK製品を提案する際に、特長を口頭で説明するだけでは最終製品の味のイメージが湧かず、使い方も分からず検討してもらえないケースがあります。そのため、YSK製品を配合するメリットを分かりやすく伝えるために、研究開発時代に培った使い方を示したレシピとともに提案する「開発営業型」の営業スタイルを目指しています。 実際に自分でレシピを作成し、顧客に試食してもらうことで、最終製品の味の傾向をその場で把握していただけるため、すぐに検討していただける可能性が高くなります。研究開発部を経験した自分だからこそ、顧客メーカー側の視点に立った提案ができると感じています。 |
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